法人設立

2005年11月

50年の永きにわたり、国内はもとより海外でも旺盛な活動を続けてきた全日本鼓笛バンド連盟が誓いも新たにNPO法人として再発足して、早くも一年が過ぎました。創立者の一人、活動の中核を担ってきた新宅安二は、儚くも病には勝てず、念願の法人化設立を見ずして他界してしまいましたが、その遺志を継ぐべく、皆様のご尽力のもと、昨年9月13日設立の運びとなりました。

この1年間は、再出発とは言いながら、これまで培って参りました鼓笛バンド活動の堅固な基盤に立って、連盟の将来を見極め、心構えを新たにする時期でもありました。このような中、本年度は2月の「建国記念の日」奉祝パレードを皮切に、盛夏には愛知万博「愛 地球博」に代表100名が参加し、地元の方々と親交を深める事が出来ました。また、東京都「心の東京革命推進協議会」(青少年育成協会)にも引き続き加盟しました。会員は少数ながら、連盟の基盤作りに貢献してくれるものと考えます。

現今、世の中の流れはあまりに激しすぎます。エレクトロニクスと通信網の発達で、あらゆる情報を瞬時に知り、より正確で素早い判断をするには心身とも常にフル回転でいる事が求められます。ゆったりと穏やかな時を過す事は「贅沢な時間」とさえ言われます。このような時代だからこそ、人としてのあり方を見つめ、競うのではなく、緩やかに協調し、その中で自己の可能性を試す事は、またとない機会ではないでしょうか。

私どもは、若者の目を広く世界に向けて、音楽を通して人々との交流に努めて参りました。それらは青春の1ページとして皆の心に深く刻まれてきました。このすばらしい伝統を引き継いで、これからも果敢に世界に飛び出し、人としての生き方を紐解く手がかりになる、そんな活動を推し進めたいと願っております。

最後に、このような連盟の理念、考えに賛同し、先導役として名乗りを上げられた会員の皆様をご紹介したいと思います。

全日本鼓笛バンド・フォームバトン連盟 理事長
新宅 照子

現在、14チーム、個人会員20名、総計633名に達しました。